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糸島ゲストハウス小春お気楽日記

小春で起こる面白いこと どうでもいいこと

宿を始めるきっかけになった旅

やや春めいてきた糸島よりこんばんは。

福岡 糸島でゲストハウスをやっています宮本勝也です。


ゲストさんからよく 宿を始めたきっかけは何ですか? と聞かれる。

そのたびに適当な いや こうこうこうで・・・と答えているが、

きっかけがいろいろありすぎて、聞かれるたびに違うことを言っている様な

気がするので、本当はどれなんだろうと真剣に考えた結果、

(やっぱり適当なんじゃ)

10年ちょっと前に行った北海道へのバイク旅かな。という結論に達した。

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けちんぼの私はキャンプ道具を満載して自走で北海道まで行くつもりだったが、

東北辺りで力尽きてしまいそうだったので、フェリーを利用して3日かけて

北海道に上陸した。

当時の私はまだ若く、黒髪を風になびかせ颯爽と北海道の大地を駆け巡ったのである。

北の国から」にやられてしまっている私は北海道はあこがれの地であり、無料の露天

風呂に入って、無料のキャンプ場に泊まり親切な人から食べ物をいただきながら、

旅をするというスタイルを貫こうと思ったが、なかなか思うようにいかなかった。


まず、無料の露天風呂は、「自分でなんとかしな」 方式なので、ぬるすぎたり、

汚かったりで、綺麗好きの私としては無理なところが多かった。

でも中には、地元の人が管理して、綺麗に掃除されているところもあり、

そういうところには何度も入りにいったが、水をじゃぶじゃぶ入れていると怒られた。

北の国から」で宮沢りえが入った露天風呂にも入って、勝手に妄想した。

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また、無料のキャンプ場も主みたいな人がいて、「勝手にテント張るんじゃねーぞ。」

みたいな雰囲気のところもあったが、どこも人が少なく快適だった。

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ただビビリ症の私は熊が怖くてたまらないのです。

鹿がいるということは、熊がいるということですね。

熊がいるということは、私が食べられるかもしれないということですね。

知床でテント張ったときはわずかな物音がすべて熊に

思えてならなかった。

それには伏線があって、昼間、山道を歩いているとき、

ガイドの人が「熊が出ました~」と、笑いながら私と反対方向に走っていったのですね。

なので、私も不本意ながら同じ方向に走っていったのです。

熊といえば、知床の奥深いところにある自然の川が温泉というところがあり、

そこに入ったとき、熊が出るということで、私のSPが銃をもって、

護衛してくれたこともあったな~。

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なんか海坊主みたいやな~。

滝壺が温泉。この上に私のSPがいる。


ガイドさんが話しているのを立ち聞きしたのだが、


崖の下に熊が横たわっていたので、てっきりここから落ちて死んだのだな。

と思っていたら、しゃけを食い過ぎて、ただ昼寝をしていただけだったらしい。

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おそるべし熊である。

私なんかよりしゃけのほうが絶対おいしいので、私に興味を向けないでもらいたい。


そして、羊蹄山に登った時も、

「ここは熊の散歩道です」

と書いた看板があったけど、そんなもん立てる必要があるのかな?

私は見て見ぬふりしたけど、一瞬見てしまったので、頭の中はすぐに熊一色に

なってしまったぞ。


「なんや熊のことばかりでタイトルの話はいつ始まんねん」

ということで、本題に入ります。


テント暮らしも少し飽きてきたので、1泊くらい宿泊しても、

「ばちは当たらんじゃろう」と小さな宿を予約した。


そこには、旅人ばかりが集まっており、すべて一人旅だった。

自転車、バイク、車、徒歩。

車の人は、バイクの人を絶賛し、バイクの人は、自転車乗りを尊敬し、

自転車の人は、徒歩旅に拍手を送った。徒歩旅の人は、車をうらやましがった。

うそかほんとかわからないような話がとびかった。

沖縄で出会った人がここで、たまたま再会していた。

宿は50歳くらいのオーナーと、若い女性が数人。

最初は愛人と経営しているのかなと思ったが、へるぱーだった。

ごはんはみんなで一緒に「いただきます。」

一番食べるのは、、自転車乗りなんですね。

ごはんが、ガソリンだから。

茶碗に山盛りごはんを押し付けて、お供え物みたいになっている。

お代わり自由なんだから、そんなことしなくてもと思うんだが、

おひつから、ごはんがなくなるのが、怖かったんでしょうね。

お酒もたくさんあった。

これで、2000円台だったかな。

アンビリバボー!

おそらく、お酒は旅人が置いていったものでしょう。

食材なんかも、差し入れがあったかもしれない。

とても新鮮で衝撃的で楽しくてしかたなかった。

こういう世界があるのを初めて知った。

そこには、自由と信頼と心があった。


それから、私はそういう宿をさがして旅するようになったのです。

だから、この旅が最初のきっかけであると認定します。


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